サクラアワードガラディナー リポート

今年で3年目を迎えるサクラアワード、このアワードの認知度および影響力は年を重ねるごとに増し、今年も2月14日バレンタインデーに受賞ワインが発表されてから約2ヶ月もの間、多くのスーパーや酒販店の陳列コーナーなどでキャンペーンがなされ、アワードを受賞したラベルシールが貼られたワインが大きく露出した。
さらに2月に開催した食品見本市「フーデックス」での記者発表など、ワイン業界のみならず多くの一般の消費者にアワードの存在感を示したのではないだろうか。
実際に、私自身もあらゆるところでサクラのラベルが貼られたワインを目にする。来日するワインの造り手たちからも自慢げに自分たちのワインがこのアワードで評価されたことを話しているのを聞いたこともある。
このように一般消費者のみならずワインの造り手にも認知され、意識されている証拠だ。
そのサクラアワードのクライマックスともいうべき一般の消費者を対象とした「サクラアワードガラディナー」が先日渋谷のセルリアンタワーホテルで開催された。
一般の愛好家に受賞ワインを楽しんでもらおうというこの会。その日はその中から800種類もの受賞ワインが飲めることもあって、会場は早いうちから満員御礼となった。
この会の立役者というべき田辺由美さんの挨拶では、「日本のワイン市場は女性が造っていく」という力強い言葉が発せられた。
その後、審査員として参加した、女性ソムリエ、ワイン醸造家、ワインスクール講師、ワインジャーナリスト、ワインインポーター、流通、ワインのショップの方なども登壇し乾杯に花を添えた。
ワインの他にはオードブルや、フェルミエより特選チーズなどが振る舞われ、さらに特別賞ワインやワイングッズ、ホテル宿泊券が当たるアトラクションなども催した。
本年度は35ヵ国から3,543アイテムのエントリーがあり、1,498本のワインが受賞を果たしたという。女性によるマーケティング目線から女性の造るワインとして女性ワインメーカー賞や、食事とのマッチングを意識したベストワイン賞では日本の伝統的な料理「お鮨」「天ぷら」「すき焼き」「焼き鳥」などのジャンルで賞が設けられた。このような料理マッチングの試みも特筆すべきところだ。
このアワードが日本におけるワイン市場を活性させるいい機会となることを確信しつつ、ますます今後の発展が楽しみである。